クル地方〜マナリー
首都デリーからの直接の交通機関はバスのみ。夜行で12時間以上かけて谷間の山道を走り、ようやくこの地方に辿り着きます。豊かな自然に恵まれ農業も盛んな地域です。谷あいに位置し、冬の寒さは厳しいため人々は主にウール地の衣類を身につけています。女性はパトゥと呼ばれる大判の布を巻き付けて着ています。男性はベストやショールを羽織り、特有の民族帽をかぶっています。
クルやマナリーの町中にはカラフルなショールのお店が並びます。

温泉の湧く癒しの村ヴァシスト
マナリー(Manali)からオートリキシャーで10分ほど登った場所に、温泉の湧くヴァシスト(Vashisth)村があります。
中心となる寺院の中には共同浴場もあり、地元の人々や観光客も自由に入ることが出来ます。
村にはカースト地位が高い人々が多く、家畜を飼い農業やお店を営みながらのんびりと暮らしています。

この辺りは緑豊かなため住居は木造の建物が多く見られます。一般的な家は一階が家畜の納屋になっており、二階以上が居住スペースになります。

ヒマラヤの神々の伝説が残るパールヴァティー渓谷
マナリーへと行く国道の途中、クルの約10km手前のブンタール(Bhuntar)でバスを乗り換え、東へ進むとシヴァ神の妻パールヴァティーの名がつくパールヴァティー渓谷(Parvati
valley)があります。小さな村々が点在し、歩いてしか行けない村もありまだまだ未開拓の地でもあります。今ではすっかりとツーリストの村となったカソール(Kasol)には多くのレストランやゲストハウスがあります。
スィーク教とヒンドゥー教の聖地でもあるマニカラン(Manikaran)や、秘境キリガンガ(Khirganga)には温泉が湧いています。キリガンガにはバルシャニというバス停の終点から歩いて3時間程かかり、夏には多くの人々が訪れます。
この辺りの山ではたくさんのクリスタルを産出しています。人々は数日をかけて自力で山に登り、手掘りで採掘するのです。大変な危険と労力をともなう過酷な作業です。
ダライ・ラマ14世が住むチベット文化圏ダラムシャーラー
デリーから夜行バスで10時間以上かけてダラムシャーラー(Dharamsala)へ辿り着きます。この町には中国の支配から逃れて来たダライ・ラマ14世を始め、亡命してきた沢山のチベット人が住み、インドの人々とうまく共存しながら生活しています。町にはチベットのお寺や飲食店が並び、チベタン僧侶の姿もよく目にします。チベット料理はモモと呼ばれる餃子に似たものや、トゥクパやテントゥクと呼ばれるあっさり味のスープ麺などがあり、インドのスパイスの効いた料理とは違い、日本人の舌にもなじみの深いほっとする優しい美味しさです。
年に数回ダライ・ラマ14世による説法が開かれ、その時期になると世界中から沢山の人が集まります。
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